母が梅干を漬けています。今年は20キロ漬けるんだ!と、張り切っています(笑)
完熟した梅をよく洗い、一晩水につけてであく抜きします。
その後、ひとつひとつ丁寧に焼酎で拭いて、枝の黒い部分を楊枝で取り除きます
塩漬けにして重石をのせて数日すると、こんなに水が出てきます。これを時々、たるを振って上下ひっくりかえします。(この水は梅酢としてとっておき、いわしの酢漬けなどを作るときに、塩漬けしたいわしをこの梅酢で洗います。)
3日3晩、ひとつひとつひっくりかえしながら、均等に干します。今年はまだ干していません。梅雨明けしてから、干すようです。
最後にかめに入れて、数年そのまま熟成させます。ここでしそを入れたりするそうですが、我が家は母が「しそは好きではない」という理由から、入れません(笑)
干している様子は、またいつかの機会にでも~!
この工程みていると、どんなに手間がかかっているのか、よ~くわかります。もっともっと、梅干を大事に食べないと、いけないな・・・って思います。
母が梅干を漬け始めたのは、3年前。母の姉である私の伯母が、ちょうどこの梅干作りの時期に、病で倒れました。その時、伯母が「梅干漬けないといけないのに、こんな体ではで出来ないよ。」と言ったひとこと。それを聞いた母、「私がやるから、そんな事心配しないで、病気の治療に専念しなさい。」って、梅を引き取って漬け始めたのがきっかけです。漬け方も母がお見舞いに行った時に、いろいろアドバイスをしてくれたようで、塩分少な目の10%という梅だけのおいしさが引き立つ梅干の漬け方まで、教えてくれたそうです。伯母は、その年の8月に亡くなってしまいましたが、その年以来、母は梅干を毎年つけるようになりました。
この梅干は、亡き伯母が漬けた梅干。梅干を見ると、伯母を思い出します。